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竜姫の趣味趣向(parasitism side)その3
380 ... sage 2014/04/11(金) 21:55:38.47 ID:boWbdjzz
レイアの泣き腫らしているであろう姿を見られず、ドラコは姉としてひどく辛かった。
そばにいるのにその涙をやさしく拭いてやることもできず、強く抱きしめることもできないのだ。
目と鼻の先で、妹が傷ついているにもかかわらず、何一つ力になれない自分自身に腹が立っていた。
自分は彼女の唯一の肉親。なのに、彼女を助けることも慰めることもできていない。
そう自覚するたびに彼女の一番の味方は自分であるというプライドにどんどん傷がついていくのをひしひしと感じていたからだ。
また、そうして彼女の理解者という立場でいることで己の自尊心を保っているという浅ましき自分自身に気付き嫌気がさす思いだった。
とにかく、一刻も早く自分をこの床に戒めている拘束をぶち壊し、妹の下へ駆け寄りたい気持ちでいっぱいだった。
そうできたなら、まず、その涙を親指で拭き、抱き寄せて耳元で『大丈夫だ』と髪を撫でながら囁き、
顔と顔を合わせ、目線を合わせながら舌を絡める深いキスを…それで…
…あれ、何考えてるんだオレ。
「あぁもう!オレってばさっきからなんか変だぜ!?レイア!とにかく返事しろよ!どうしたってんだ黙り込んで!おい!」
このとき彼女が黙りだしてから5分が経っていた。もっとも、彼女は姉の言葉を無視しているのではなく、眠りについているのだが…
しかもそれが、彼女という存在が危ぶまれかねない重要な瞬間であるとは、とてもではないがドラコには知りえない。
彼女…妹は、朝から大変に騒がしかった。苦しむわ大きな屁をするわ泣きじゃくるわとドラコが知る限りこれまで一番にうるさかった。
それがピタリと静かになり、返事すらしない。
もしかしたら彼女は死んでしまったんじゃないかと恐ろしい可能性が頭の中に生まれてはそれを根拠のない自信で否定する。
また、ドラコは自身の中の一つの衝動に対しても否定を続けていた。
先ほどから返事がない隣の実妹や、どこかの独房に収監されているという義妹のことを考えるたびに、彼女たちの睦み合いを想像してしまうのだ。
それを振り払っても、何か一つ部下や妹たちの心配をするたびに脳内の片隅に煩悩がよぎってしまう。
『そんなことを考えている場合じゃない』という理性が緩んでいるように猥らな妄想が泡のように出てきてはそれをつぶしていた。
もはや彼女のためにどう言葉をかけるかを考えていたはずの頭はずいぶん前から邪念と戦うことにいっぱいいっぱいになっている。
完全にピンクに塗りつぶされてしまっている脳を無理矢理に動かしているドラコだが、それには一つのタネがあった。
レイアが先ほど屁として放出した蟲のガス。
このガスは、将来の女王蜂となる個体から出てきたものである。
それゆえにそのガスには女王蜂ならではのフェロモンが大量に含まれていた。
そのフェロモンとは、一族の女性の中で唯一生殖にかかわる女王だからこそ出す交尾を促すためのもの。
そう、強すぎる女王の性の匂いに、ドラコは同性ながら欲情してしまっているのだ。
しかしそれを本人は知るよしもない。
聞かされてないのだ、当然知るはずもない。
実の妹が、憎き親の仇に凌辱されたことなど。その際に種付けされてしまったことなど。
その種が妹に根を張りその心身を栄養に成長していることなど。それは愛しき妹の一切合切を奪い去ろうとしていることなど。
また、その魔の手がじわりじわりとこの部屋に蔓延したフェロモンを通じて自分にも牙をむいていることなど。
そして、静寂を破るように、隣で何かが倒れる音がした。
381 ... sage 2014/04/11(金) 21:59:23.81 ID:boWbdjzz
自然と、ごくごく自然と私のまぶたは少しずつ開き、幾重にも重なったように見える部屋の中の景色がそっと魔力の照明を通じて見えてくる。
複眼の慣れないその感覚に眉をひそめていると、手足が動かないことに気付く。
…あぁ、そういえばそうだったと、埋め込まれている手足に力を込めるとそれを拘束し支えているハチミツの床がドロリと溶け出して解放されていく。
気がついたら視線の先に天井があった。
あ、一週間以上も身体を動かしてないんだよなと思い返し、手足を関節や筋をほぐすとバキバキと音が鳴る。相当体が固まっていたようだ。
『…あ、起きたみたいだね』と頭の中で声がする。…返事をしなくても『私』なんだからわかるでしょ、と思うと『あはぁ、バレたか』との返答。
寝ぼけ気味の頭を頬を叩いてすっきりさせていると、空気の振動が耳に飛び込んでくる。誰かの声なのだろうか。
いや、そっちに専念するより先に体を万全にしなければね。ほんの少しだけそれを受け流して体をほぐし終わったところで、そちらの方に集中する。
…私を呼ぶ声だ。
『そうだね、この声はドラコ、だっけ?』…そう、ドラコ・バハムーン。私の姉。私の…えへへ。
「ふふっ、そうだった。こんなに近くにいるんだった。」
つい、独り言と笑いがこぼれてしまった。『だって、大切な人が、探すまでもなくこんなそばにいたんだからね』…うるさいな、恥ずかしい。
ドラコは驚きに包まれ、歓喜した。
仕切りの端に何か液体が流れだすのが見えると、どさりと妹が仰向けに倒れるのが見えたのだ。
始めはボーっと視線を動かさず静止したままの彼女に困惑したが、手足を揉み始めた際に彼女は無事だと直感した。
「レイア!大丈夫だったか!良かったぜ、あんまり泣きっぱなしだから本当にほんとーに心配してたんだぜ!?」
矢継ぎ早にたくさんの言葉をかけて彼女の顔を久しぶりに見られた喜びを爆発させる。
だが、それに返事はない。
彼女は、事務的に自身の身体をいたわっているのみだ。
…あれ、とドラコの中に一抹の疑念が生じたが、まぁあんだけ泣く姿を聞かれたわけだし恥ずかしくて拗ねているんだろうと大して気にも留めなかった。
「ふふっ、そうだった。こんなに近くにいるんだった。」
そうこちらを見て言っている彼女の微笑んだ顔、それを見てドラコは本当に良かったとほっとした気持ちで同じく微笑んでいる。
一瞬だけ彼女は顔をしかめたが、それは瞬きのタイミングと重なりドラコには見えなかった。
もっとも見えた時点で妹の異変に気付くことは喜びに満ち溢れた今のドラコには難しいだろうが。
「…あぁ、やっとここから出られたな。もう一週間こんなところに閉じ込められてちゃ気が滅入るとこだったぜ。」
姉貴の半身が埋め込まれたハチミツ塊は溶かさず、部屋の隅にあった衛兵の槍で叩き割った。
『私』が目ざとく教えてくれた。『今はまだ早い』って。
姉貴は翼をはためかせ、張り付いたハチミツの破片を振り払っている。
パラパラとした音を立てて散らばるそれを見て、もったいないなって思う。ほら、食べるとカリカリしてておいしいんだよそれも?
自分で溶かしたハチミツを砕いた姉貴の汗がしみ込んだハチミツの欠片ですくって食べる。あぁ美味だ。
…でもローヤルゼリーの方がいい。あの酸味が欲しいな。
「あー、空が見てぇ、んでもって飛びてぇ…レイア、道知ってるか?早くここから出ようぜ?」
「…姉貴、ありがとう。」
そっと背後に立ち、振り向いたところで、顔を寄せる。
382 ... sage 2014/04/11(金) 22:00:42.49 ID:boWbdjzz
「…へ?」
「ありがとう、本当にありがとう。姉貴がいなかったら、一人だったら、私は、私は…」
「…ハッ、オレの世話焼きがしつこいってキレてたのが嘘みてぇだな。」
う、うるさい。いつもいつも私の隣にいられると嬉しいけどさすがに困るんだから…しょうがないじゃない…
『今だよ!押し倒せ!やればできるって!』…野次馬うるさい。少しくらい二人だけでいさせてよ。『ぶーぶー』いや、用があるときに出てきてよ。
『えー…じゃあしばらく黙るから、好きにしなね、もう。』…拗ねちゃった。まったく、こんな時くらい私の流儀でやらせてよね、もう。
「…怖かった。ずっとどこかで本当に隣に姉貴がいるのか、実はそう思い込んでるだけ、実は誰もいないんじゃないかって…」
「それ以上言うな。女がすたるぜ。」
姉貴の腕が、翼が、私の身体と頭を優しく包んで、優しくさすってくれる。…心がポカポカするよ。
あ、これで満足してちゃダメだ、
そう、『私』がいてくれるから、私は次に進める。…私に嘘はつけないからね。だから…もう一度、顔を…
「…んん!?」
「…ぅん、んちゃ、ん…ぷはぁ。」
あぁ、目、見開いちゃってる。唾液たっぷりもらっちゃったからびっくりしちゃったかな?
「おい、なんだよ。今の。…ん…!?」
「ん………えへへ…大好きだよ、姉貴…」
「…一応聞いてやるが、どういう意味だこれは?」
「意味もなにも、私は姉貴が好き。それだけのことじゃない…姉貴も、私が好きでしょう?」
「…不浄が………う、そんな目で見るな。…断りきれなくなっちゃうじゃないか。」
「知ってた?」
「姉妹だろ、当然だ。…前からエリーに慰められてる時の感じがおかしいと思ってたんだ。でもまさか、オレにとはな。」
「…じゃあ、頷いてよ。『はい』って言うだけなんだから、ね?」
「オレは姉ちゃんだぞ?嫌われるようなところも、汚いところも、苦手なことも全部分かっちゃってるだろう。それに、オレにそんな趣味はないぜ?
…もし、秘め事だからバレないようにオレに当たったなら…それはエリーに頼むぜ。」
「やだ、そんないじわる、言わないでよ…」
ギュッとこちらからも、いや、姉貴を上回る力で抱きしめる。姉貴の想いを超えられるように。
「ハッタリは、利かないか。」
「え…?」
「こんなところで告白されて助かったぜ。誰にも聞かれる心配がないしな。…それだけ本気なら、オレは『はい』だぜ?」
「あ、姉貴、」
「言うな言うな。…探るようなこと言って悪かった。相手が本気なら断らないのは女の当然の甲斐性だぜ?」
「ありがとう。姉貴は優しいね。」
しばらく見つめ合って、どっちともなくもう一度キスした。
…二人でエリーがやるようなことのマネをしてるだけだからお互い舌が拙いね。『でも、イヤじゃないんでしょう?』ちょ…首突っ込むなって!
『ほら、キスっていうのはねぇ、どこにするのも一緒なんだよ?こうやって体液を入れ替えるように舐め取って…』
うひゃあ!?『私』いきなり体動かさないでよね。あう、上手すぎ、そんな風にやったら、私も…
「…ぷは。……顔赤い、なんだよこれ、蛇にでも習ったとか言うんじゃねぇだろうな?
ホントに、妹として見れなくなるじゃないか…」
「最高の褒め言葉だよ、姉貴。」
「……あー、もう。続きは家でするぞ!エリーたちを助けて帰るぞ!」
「…じゃあ、こうさせてよ。」
姉貴の左手を私の右手がごく自然にそっととる。
姉貴の利き手。ということは、あぁわかった。
「…言えよ。レイア。相手の言質をとらずに付き合った気でいるのを許すほどオレはチャラチャラしてないぜ?」
「え?じゃあ…姉貴、」
『「私の苗床になってよ。」』
「…え?」
383 ... sage 2014/04/11(金) 22:04:52.21 ID:boWbdjzz
ぐさり、と姉貴の脇腹に私の尾が突き刺さる。あぁ、姉貴の血が…ごめんね、でも、私は…姉貴のこと愛してるから。こうするしかなくて。
「な、レイ、ア…!?ちぃっ!」
あ…さすが姉貴。捕まえようと思ったのに。うまく逃げちゃった。でも無理だよ、もうそこの出入り口は『私』が固めて開かないようにしてるから。
「どこに行くつもりなの?姉貴。…私たちの家は今日からここなんだから。」
「ちっくしょう!開け!くそう!」
「開かないよ。開けるわけないよ。…姉貴がここにいるんだから。逃がすわけがない。」
「…!なんだよ、レイア…どうしちまったんだよ…あいつらに何されたんだ…!?」
「…私はね。変わったんだ。素直になったんだ。姉貴が好きだって気持ちに、ウソをつくのはもう嫌なんだ。」
「それとこれとは話が違うだろう!オレはお前をぶん殴りたくない。だから、お前がここを塞いでるってなら、さっさとここを開けろよ…!」
「だめだよ、姉貴が私の苗床…いや、つがいになるって言ってくれるまで、絶対に出さない。」
「くそっ…話が通じないか!お前が何考えてるか知らねぇが…邪魔するなら本当に、本当にぶん殴るからな!」
「いいよ。姉貴がイヤっていうなら、実力行使だね。…この巣の女王の胸を貸すよ。」
…
あぁ、姉貴の顔がいろんな表情をみせてる。そりゃあそうだよね。ずっと憎んでいた存在に私がなっちゃったんだからさ。
複眼の視界には姉さんの顔がいくつも見える。贅沢な気分。
あはは…その悲しそうな顔、怒ってる顔、恨めしそうな顔、覚悟を決めた顔、全部私のものにしたいんだ。だからわかってもらうよ、姉貴。
「てめぇ!この…大馬鹿野郎がーっ!」
寸前のところでかわした姉貴の蹴りが後ろの壁をへこませている。うはぁ、いつみてもすごい一撃だ。まともにくらったら死んでたかも。
『ちょ、ちょっと!?何あの馬鹿力!?あんなのと戦う気なの!?』あぁもう、分かってるって。さっさと済ませるから落ち着いて。
「…次は避けられると思うなよ?」
「大丈夫。次はないから。」
「はぁ?…あれ、な!?なんだこりゃ!?」
『私』の力を借りて、床をぬかるませる。そして固める。たったこれだけのことだけど、これで姉貴の足が床にちょっと埋まっちゃった。
もうこれで決着だ。足を固めてしまえば蹴り中心に戦う姉貴はもうまともに戦えないんだよね。
それに、そろそろ…
「う…ん!?身体が…?レイア…お前…!」
「あはは、ごめんね。さっきの尻尾から毒を出させてもらったよ。…これで姉貴は全然動けない。私の勝ちってことだね。」
『私』がいるおかげで尻尾から毒液が出せるようになったんだよね。前に私がくらったのと同じものが…さ。
床に足先が埋まった状態でうつぶせに姉貴が倒れる。あぁ、姉貴の表情が見たい。どんな絶望した顔をしてるんだろう。
『…結構な趣味ねぇ。』ひどいこと言うなぁ。だって、姉貴のいろんな顔、全部違った魅力があって素敵なんだもの。
「…毒、か。この痺れ、蜂の連中のやつか。…マジかよ。本当に、あいつらのお仲間入りしちまったんだな、レイア…
はぁ………殺せよ。最悪お前がこうなっちまったことはしょうがないとしても、
オレが蜂の女王のつがいなんて、まっぴらごめんだ。それに、たとえお前が何者になっても、妹に殺されるなら姉として本望だ。」
「またそんなこと言って…姉貴も素直になろうよ?姉貴は…もう戦いたくないんでしょう?…騎士団、辞めたいんでしょう?
…ねぇ、私のつがいになってよ?そうすれば、もう血を見なくてもいいんだよ?もう誰かを殺すことはしなくていいんだよ?
私はさ、もう竜の誇りなんて捨てたんだ。だって、もう体裁を気にして自分を縛りつけていることのバカバカしさに気付いたから。
だから…姉貴も、私みたいに、」
「…やめろよ、」
「…え?」
「オレの知ってるレイアは…誰よりも強く、賢くて、兄弟思いで、誰よりも高い志を持ってる、そんな女だ。
蜂の連中に何をされたかは知らないけどさ…そんなふざけたことを言うな。
それとも…お前はレイアの姿をしてる別人なのか?そうじゃないだろう?」
「わ、私は変わったんだ!姉貴に私の愛を届けるためにね!」
「…レイアはレイアだ。そこが揺らぐわけがないだろう。…だから問題なんだよ。
正直、蜂の女王というなら今すぐにでも殺してやりたいが…ダメだダメ、力で勝てなくてしかも見た目がお前じゃ…な。
ほら、止めを刺せよ、もうオレはレイアにとっちゃ敵だろ?
それに、オレは一瞬でもレイアを殺してしまいたいくらいに憎んでしまったそんなオレが許せない。
憎むのはお前じゃなくてお前をこうした蜂のやつらだっていうのにな。」
384 ... sage 2014/04/11(金) 22:05:39.49 ID:boWbdjzz
『ねぇ、これって現実逃避してるんじゃない?』うーん、そうっぽいね。完全に殻に閉じこもっちゃった感じ?
『そうだね。頭が整理つかなくて死んで逃げようって魂胆じゃない?』だ、ダメだそんなこと!私は、姉貴のことが大好きなのに、死にたいなんて!
『もう言葉じゃ説得できなさそうだし、体で説得してみたら?』え、それってどういうこと?
『あはは、分かってるくせに、私はわかるよ。』ふふ、バレたか。…まぁ、やるしかないわね。姉貴も、素直になってくれたらいいな…
『あはぁ、ゾクゾクしてきちゃった。』ごめん、それ私も。
「…ねぇ姉貴。」
数分ほどの沈黙があった。
あいもかわらず、ドラコは床に突っ伏したまま。そして、先ほどからその脇に立つレイアも位置も変わってはいない。
ただ一つ違うのはレイアの顔が上気していることだろうか。
…彼女は姉に隠れて音をたてないように静かに、だがすさまじく淫靡に自身を慰めていた。
別に、倒れた姉の姿に劣情を催したということでこのような行為に及んだわけではない。…もっとも、彼女にとってこの姉が欲望の対象であることは確かだが。
彼女は自身の膣にできるだけ奥まで手を突き入れ、『彼女』と物理的な交信を交わしていた。
『彼女』によって竜の持つ頑強なそれから蜂の持つ簡素で多機能なものへと置き換わった内臓の、最も象徴的な『彼女』の臓器の準備を始めていた。
そう、彼女が彼女でなくなってしまった由縁、それを引き出そうとしているのだ。
「…ん、ん…んんん!…あはぁ…出た出た。」
「おいっ!?オレの見えないところで何をしてるんだよ!」
「あ…今からね、姉貴に私の愛の結晶をプレゼントするんだ…あぅ、もう想像しただけでイっちゃいそう…!
…ふふ、姉貴を私が…くく…はぁ…最ッ高に楽しくなってきた……っ!」
うつぶせに倒れているドラコからは見えないが、彼女の股間には立派な一物がそそり立っていた。産卵管である。
身の危険を感じ騒いでいる姉を無視し、彼女はそのブヨブヨとした一物に手を添え、感度を確かめるように撫でている。
「ん!…ぁあ、いけないいけない、あんまり一人で気持ち良くなってもいけないよね。」
もう一方の手でドラコの尻に手を乗せる。そこから手を下ろして秘裂に手を伸ばすと、堅い鱗とは対照的に柔らかいきれいなピンク色の粘膜が見える。
「お、おい、レイア、まさかとは思うけど、そんな…はは、オレをどうするつもりだよ?」
「え、説明しないと分かんない?あ、分かってるけど認めたくないんだ。かわいいねぇ姉貴。」
その粘膜の空間へとそっと産卵管をあてがう。先ほどからフェロモンを吸い込んでしまっているドラコの身体は火照って熱くなっているようだ。
ぬるりとした感触を秘部に感じ、ドラコは考えたくもなかったレイアの思惑と何が『出た』のかを理解することになる。
「姉貴を私の愛で染めるんだよ。」
彼女は一瞬の微かな抵抗にドラコの純潔が散るのを感じ笑みを浮かべた。
385 ... sage 2014/04/11(金) 22:06:24.80 ID:boWbdjzz
「ひうっ!?レイア!おい、やめろっ、なにを…!」
「何って、セックスしてるんじゃない。ああっ、姉貴のアソコきもちいいね…キュンキュンしちゃうよ。」
あっけらかんと性行為そのものを口走るレイアにドラコの顔は火でも吹きそうなくらいに赤い。実際出そうと思えば口から火くらい出せるのだが。
しかしそんなことをしても背中にのしかかるレイアがどくこともなければ秘部にみっちりと差し込まれたモノが抜けることもない。
とにかく起き上がって今すぐにでもこの行為を止めさせようとするも、先ほどから肩を掴むレイアの手に体重がかかっており押しのけることができない。
床に押し付けられた状態でせめてできることは、挿入されてしまったレイアの産卵管をわずかな力を込めて締め付けることくらいしかない。
だが、その抵抗はかえってドラコに快感をもたらし自身を逆に追い込むことになってしまうのは性知識があるならば言うまでもない。
ドラコは義妹の手技によるそれを上回る快感を享受させられつつも理性でそれを無視し、節操ない発言をしたとレイアを咎めようと努める。
「せ、せ…っ!?そ、そんなはしたないことを口にするな!…っぐ、何だこの感覚…!痛いはず、なのに…!?」
「あはは、感じてるんだよ。大丈夫大丈夫、膜を破った痛みは感じないようにさせてもらってるから。」
ドラコは困惑していた。話に聞いた純潔を失う苦痛は心身ともに深刻なものであるはずなのに、ショックこそあれ気持ちとしては落ち着いているし痛みもない。
それは自身が散々吸い込んでしまったフェロモンと注入された毒による二重の催淫作用によるものであるのだが、それは今は知るよしもない。
ただ、今感じる理解不能な感覚に困惑する思いでいっぱいなのだ。
それが性感であるというならなおさらだ。苦痛が予想されていたところに快楽などありえないと思えるからだ。
しかしこの感覚はまさに自身を慰めているときに感じていたものと同質のものである。それをドラコは認めたくない一心だった。
自身の自分でも触れたこともない最奥の部分に侵入しているそれは忌まわしき仇の一族の特徴だと分かっているから。
「感じてるだと…!?ふ、ふざけるな、女同士で交わって快感を覚えるはずなんか…!」
「えー?そんなことはないよ?…肉欲は突っ込んでもらえさえすれば満たされるんだから。」
耳元まで顔を寄せ囁く妹の台詞にドラコは頭がどうにかなりそうな思いだった。
あれだけ姉思いで純粋で聡明で立派だった妹がこんな浅ましく猥らになってしまうとは。セックスならともかく肉欲とは、と。
なおのこと顔が真っ赤に染まる反応を見て、嗜虐心がくすぐられたらしくレイアはさらに気分が盛り上がっている様子だ。
そのせいか彼女は産卵管の先端から根元まで全体をドラコのヴァギナにさらに侵入させ、そのため彼女の股間とドラコの臀部は密着した状態になっている。
子宮口近くをぬるりとした産卵管が刺激し、一瞬喘いでしまいそうになったのを反射的に歯を食いしばって堪えたのがレイアから見えた。
その反応で彼女が姉の方も準備ができたようだと判断するには充分であった。
「な…!?……レイア…こんなハレンチな女になっちまったのか…そんな…」
「今までの私が無駄に清純すぎたんだよ、姉貴。…それじゃあ慣れてきたと思うから動くよ?」
ドラコは今の状況が夢であってほしいと願った。妹が敵に洗脳され自分を強姦し純潔を散らされたというのだからそう思わざるを得ないだろう。
特に想い人はいなかったが、それでもいつかめぐり会うはずの伴侶に捧げるはずの処女をまさか妹に捧げることになるとは思ってもみなかったのだった。
もともとレイアに同性愛の傾向があることは知っていたが、同性同士の愛とはこんな即物的なものでなくもっとプラトニックなものだと勝手に思っていた。
ちなみに、毎日を訓練と戦いに費やしてきたドラコの性知識は少なかった。
妹たちの喜ぶ顔が見られればそれで満足で欲求不満にはならなかった。それでもどうしても悶々として仕方ないときは義妹が処理してくれていた。
しかし、実の妹は姉への愛をこのような形で表現している。それはドラコには知識の外のことであり理解の外のことでひどく卑しく考えられるものであった。
自分に対するレイアの想いとは欲情だったのか。純潔を奪うことだったのか。…姉を自らの手で傷ものにし穢すことだったのか。
それはドラコにとっては受け入れがたいことだった。孤高の存在である竜の一族の姉妹愛の形が性欲を満たし合うなどという低俗なものであって良いはずがないから。
386 ... sage 2014/04/11(金) 22:07:08.94 ID:boWbdjzz
「ま、待ってくれ、レイア。本当に、これはお前自身が望むことなのか?
もし…その場の勢いとか、衝動に任せてこんなことをしたのなら、もうここでやめてくれ…!
オレは、レイアをこれ以上他人を汚すようなヤツにはしたくない!お前にはもっと、正々堂々といてほしいんだ…!頼む…!オレは、」
レイアが好きだから、オレはレイアの姉だから、と言いかけたところだったが、その言葉はレイアが腰を動かしたことに邪魔されて声にならなかった。
レイアは彼女の良心に訴えかけようとした姉の姿を鼻で笑うように口角をわずかに上げる。
彼女にとっての良心はこれまでの彼女や今組み敷いている姉が持つそれとはもう違うと未だにわからないのか。
彼女はドラコがレイアがレイアであることを信じ続けているということが滑稽で仕方がなく見えたのだった。
たしかに私は私だ。だが、私は『私』でもある。そして、『私』が望んでいるから実の姉であろうが欲望のままに犯すのだ。
だからこそ、この産卵管で純潔を破り、子宮までその甘美な締め付けを味わい、今こうして一方的に腰を振っているのだ。
「あのさ…姉貴は自分の立場を分かって話してないよね?
姉貴はさ、今は私の下にいるんだよ?『汚す』って?馬鹿言わないでよ、『情けをもらう』の間違いじゃないの?
私のつがいなんだよ姉貴は、分かる?姉貴はさ、私のモノなんだよ。私のモノだから私が思った通りに好きにしていいんだよ。」
「っひぃ!…っぁ、や、っく!やめ…って!」
「やめるわけがないじゃない。さっきから私が姉貴の言うことを聞いた?聞いてないでしょう。」
「だ…ってぇ!…んく、レ、イアの…ぅ!?ためぇっ、に言ってる、からっ…!」
彼女は自身を心配する声には聴く耳は持っていない。
そのうえで眼前の姉を人形のような扱いで組み敷いて犯しているのだ。
愛している、たしかに大好きな人物だがだからといって口を出されようがそれを気にする考えは毛頭ない。
それに口では彼女のためにと言っているが実際には犯されている現状から逃れようと必死なだけなのだ。
ドラコにとって初めての性行為の相手が今のレイアであることは最悪の人選である。
それは、彼女が肉親であることや仇の眷属に堕ちてしまったこと、それに同性であること。ドラコが嫌悪する全てが当てはまる相手であった。
故に、ドラコは彼女に必死で彼女に止めるように訴え、彼女は腰を振ることを今更になって中断することなどまったく考えていないのだ。
ドラコの絞り出すような嘆願はレイアの腰使いの一つ一つに阻まれ、否定され、却下されていく。
その動きは感じる部分を刺激してはいるが乱雑で、まさにレイア本人が快楽を貪るための動きをしていると言い切れる。
しかし、本当の性行為の経験のないドラコには力任せに抜き差しする摩擦の刺激だけですら許容量を大幅に上回っていた。
そのためしだいにその言葉から意味のある単語が減っていき、数分のうちにその声は喘ぎ声だけになってしまっていた。
一服盛られているところにきて感じたことのない快楽の奔流が押し寄せ、感覚神経が下腹部一点に集中してはち切れそうになっていたのだ。
そしてそれは膣や子宮に本能からの指示を与えることにつながる。相手の性を受け入れる準備、そして自らが官能の絶頂を迎え入れる準備をである。
その機微は『彼女』がすぐに察知した。
「っ、あっ!?うぁっ、っくひっ!っんんぁ!」
「…あはぁ、姉貴っ、イッちゃいそうなんだね!私もっ、そろそろイきそうだよ!
せっかくだしさ!一緒にイこうよ!ほら、卵、産むよ!姉貴のナカに!ほらっ!いく、いくよ!」
産むことに特化し発達した彼女の卵巣から小さな卵が何粒か放出され、それらが隊列をなして産卵管を通る。
ペニスを内側から擦るような感覚にレイアはなおのこと興奮し、ドラコはぷっくりと太さが増したその個所にギョッとした。
「待てよっ!抜いて、抜けって!腰を振るのを止めろっ!」
「やだぁ…!イクの、姉貴の膣内でイクのっ!あ、ひ、ふあああっ!!!」
「ダメ…ッ…んあふぁああぁっ!」
大きく腰を突き上げてズンと突くその勢いで産卵管が子宮口を押し開け未踏の最奥の中へと頭を突き入れる。
子宮周りの性感帯をまとめてなぞり上げるその衝撃的な官能に強固で頑なな精神が崩れさっていきドラコを絶頂へと導いていく。
そして、その刺激はレイアの方も限界に達し卵が産卵管の先端から姉の子宮へと注がれる。
プリプリというような音とともに自らの最も神聖な場所が他種族の卵に侵される感覚にドラコは倒錯的で破滅的なカタルシスを一瞬だけ得たのだった。
387 ... sage 2014/04/11(金) 22:09:41.83 ID:boWbdjzz
今夜も失礼しました。
この先は姉と妹を相手に頑張ってネチョらせたいですね、頑張ります
レイアの泣き腫らしているであろう姿を見られず、ドラコは姉としてひどく辛かった。
そばにいるのにその涙をやさしく拭いてやることもできず、強く抱きしめることもできないのだ。
目と鼻の先で、妹が傷ついているにもかかわらず、何一つ力になれない自分自身に腹が立っていた。
自分は彼女の唯一の肉親。なのに、彼女を助けることも慰めることもできていない。
そう自覚するたびに彼女の一番の味方は自分であるというプライドにどんどん傷がついていくのをひしひしと感じていたからだ。
また、そうして彼女の理解者という立場でいることで己の自尊心を保っているという浅ましき自分自身に気付き嫌気がさす思いだった。
とにかく、一刻も早く自分をこの床に戒めている拘束をぶち壊し、妹の下へ駆け寄りたい気持ちでいっぱいだった。
そうできたなら、まず、その涙を親指で拭き、抱き寄せて耳元で『大丈夫だ』と髪を撫でながら囁き、
顔と顔を合わせ、目線を合わせながら舌を絡める深いキスを…それで…
…あれ、何考えてるんだオレ。
「あぁもう!オレってばさっきからなんか変だぜ!?レイア!とにかく返事しろよ!どうしたってんだ黙り込んで!おい!」
このとき彼女が黙りだしてから5分が経っていた。もっとも、彼女は姉の言葉を無視しているのではなく、眠りについているのだが…
しかもそれが、彼女という存在が危ぶまれかねない重要な瞬間であるとは、とてもではないがドラコには知りえない。
彼女…妹は、朝から大変に騒がしかった。苦しむわ大きな屁をするわ泣きじゃくるわとドラコが知る限りこれまで一番にうるさかった。
それがピタリと静かになり、返事すらしない。
もしかしたら彼女は死んでしまったんじゃないかと恐ろしい可能性が頭の中に生まれてはそれを根拠のない自信で否定する。
また、ドラコは自身の中の一つの衝動に対しても否定を続けていた。
先ほどから返事がない隣の実妹や、どこかの独房に収監されているという義妹のことを考えるたびに、彼女たちの睦み合いを想像してしまうのだ。
それを振り払っても、何か一つ部下や妹たちの心配をするたびに脳内の片隅に煩悩がよぎってしまう。
『そんなことを考えている場合じゃない』という理性が緩んでいるように猥らな妄想が泡のように出てきてはそれをつぶしていた。
もはや彼女のためにどう言葉をかけるかを考えていたはずの頭はずいぶん前から邪念と戦うことにいっぱいいっぱいになっている。
完全にピンクに塗りつぶされてしまっている脳を無理矢理に動かしているドラコだが、それには一つのタネがあった。
レイアが先ほど屁として放出した蟲のガス。
このガスは、将来の女王蜂となる個体から出てきたものである。
それゆえにそのガスには女王蜂ならではのフェロモンが大量に含まれていた。
そのフェロモンとは、一族の女性の中で唯一生殖にかかわる女王だからこそ出す交尾を促すためのもの。
そう、強すぎる女王の性の匂いに、ドラコは同性ながら欲情してしまっているのだ。
しかしそれを本人は知るよしもない。
聞かされてないのだ、当然知るはずもない。
実の妹が、憎き親の仇に凌辱されたことなど。その際に種付けされてしまったことなど。
その種が妹に根を張りその心身を栄養に成長していることなど。それは愛しき妹の一切合切を奪い去ろうとしていることなど。
また、その魔の手がじわりじわりとこの部屋に蔓延したフェロモンを通じて自分にも牙をむいていることなど。
そして、静寂を破るように、隣で何かが倒れる音がした。
381 ... sage 2014/04/11(金) 21:59:23.81 ID:boWbdjzz
自然と、ごくごく自然と私のまぶたは少しずつ開き、幾重にも重なったように見える部屋の中の景色がそっと魔力の照明を通じて見えてくる。
複眼の慣れないその感覚に眉をひそめていると、手足が動かないことに気付く。
…あぁ、そういえばそうだったと、埋め込まれている手足に力を込めるとそれを拘束し支えているハチミツの床がドロリと溶け出して解放されていく。
気がついたら視線の先に天井があった。
あ、一週間以上も身体を動かしてないんだよなと思い返し、手足を関節や筋をほぐすとバキバキと音が鳴る。相当体が固まっていたようだ。
『…あ、起きたみたいだね』と頭の中で声がする。…返事をしなくても『私』なんだからわかるでしょ、と思うと『あはぁ、バレたか』との返答。
寝ぼけ気味の頭を頬を叩いてすっきりさせていると、空気の振動が耳に飛び込んでくる。誰かの声なのだろうか。
いや、そっちに専念するより先に体を万全にしなければね。ほんの少しだけそれを受け流して体をほぐし終わったところで、そちらの方に集中する。
…私を呼ぶ声だ。
『そうだね、この声はドラコ、だっけ?』…そう、ドラコ・バハムーン。私の姉。私の…えへへ。
「ふふっ、そうだった。こんなに近くにいるんだった。」
つい、独り言と笑いがこぼれてしまった。『だって、大切な人が、探すまでもなくこんなそばにいたんだからね』…うるさいな、恥ずかしい。
ドラコは驚きに包まれ、歓喜した。
仕切りの端に何か液体が流れだすのが見えると、どさりと妹が仰向けに倒れるのが見えたのだ。
始めはボーっと視線を動かさず静止したままの彼女に困惑したが、手足を揉み始めた際に彼女は無事だと直感した。
「レイア!大丈夫だったか!良かったぜ、あんまり泣きっぱなしだから本当にほんとーに心配してたんだぜ!?」
矢継ぎ早にたくさんの言葉をかけて彼女の顔を久しぶりに見られた喜びを爆発させる。
だが、それに返事はない。
彼女は、事務的に自身の身体をいたわっているのみだ。
…あれ、とドラコの中に一抹の疑念が生じたが、まぁあんだけ泣く姿を聞かれたわけだし恥ずかしくて拗ねているんだろうと大して気にも留めなかった。
「ふふっ、そうだった。こんなに近くにいるんだった。」
そうこちらを見て言っている彼女の微笑んだ顔、それを見てドラコは本当に良かったとほっとした気持ちで同じく微笑んでいる。
一瞬だけ彼女は顔をしかめたが、それは瞬きのタイミングと重なりドラコには見えなかった。
もっとも見えた時点で妹の異変に気付くことは喜びに満ち溢れた今のドラコには難しいだろうが。
「…あぁ、やっとここから出られたな。もう一週間こんなところに閉じ込められてちゃ気が滅入るとこだったぜ。」
姉貴の半身が埋め込まれたハチミツ塊は溶かさず、部屋の隅にあった衛兵の槍で叩き割った。
『私』が目ざとく教えてくれた。『今はまだ早い』って。
姉貴は翼をはためかせ、張り付いたハチミツの破片を振り払っている。
パラパラとした音を立てて散らばるそれを見て、もったいないなって思う。ほら、食べるとカリカリしてておいしいんだよそれも?
自分で溶かしたハチミツを砕いた姉貴の汗がしみ込んだハチミツの欠片ですくって食べる。あぁ美味だ。
…でもローヤルゼリーの方がいい。あの酸味が欲しいな。
「あー、空が見てぇ、んでもって飛びてぇ…レイア、道知ってるか?早くここから出ようぜ?」
「…姉貴、ありがとう。」
そっと背後に立ち、振り向いたところで、顔を寄せる。
382 ... sage 2014/04/11(金) 22:00:42.49 ID:boWbdjzz
「…へ?」
「ありがとう、本当にありがとう。姉貴がいなかったら、一人だったら、私は、私は…」
「…ハッ、オレの世話焼きがしつこいってキレてたのが嘘みてぇだな。」
う、うるさい。いつもいつも私の隣にいられると嬉しいけどさすがに困るんだから…しょうがないじゃない…
『今だよ!押し倒せ!やればできるって!』…野次馬うるさい。少しくらい二人だけでいさせてよ。『ぶーぶー』いや、用があるときに出てきてよ。
『えー…じゃあしばらく黙るから、好きにしなね、もう。』…拗ねちゃった。まったく、こんな時くらい私の流儀でやらせてよね、もう。
「…怖かった。ずっとどこかで本当に隣に姉貴がいるのか、実はそう思い込んでるだけ、実は誰もいないんじゃないかって…」
「それ以上言うな。女がすたるぜ。」
姉貴の腕が、翼が、私の身体と頭を優しく包んで、優しくさすってくれる。…心がポカポカするよ。
あ、これで満足してちゃダメだ、
そう、『私』がいてくれるから、私は次に進める。…私に嘘はつけないからね。だから…もう一度、顔を…
「…んん!?」
「…ぅん、んちゃ、ん…ぷはぁ。」
あぁ、目、見開いちゃってる。唾液たっぷりもらっちゃったからびっくりしちゃったかな?
「おい、なんだよ。今の。…ん…!?」
「ん………えへへ…大好きだよ、姉貴…」
「…一応聞いてやるが、どういう意味だこれは?」
「意味もなにも、私は姉貴が好き。それだけのことじゃない…姉貴も、私が好きでしょう?」
「…不浄が………う、そんな目で見るな。…断りきれなくなっちゃうじゃないか。」
「知ってた?」
「姉妹だろ、当然だ。…前からエリーに慰められてる時の感じがおかしいと思ってたんだ。でもまさか、オレにとはな。」
「…じゃあ、頷いてよ。『はい』って言うだけなんだから、ね?」
「オレは姉ちゃんだぞ?嫌われるようなところも、汚いところも、苦手なことも全部分かっちゃってるだろう。それに、オレにそんな趣味はないぜ?
…もし、秘め事だからバレないようにオレに当たったなら…それはエリーに頼むぜ。」
「やだ、そんないじわる、言わないでよ…」
ギュッとこちらからも、いや、姉貴を上回る力で抱きしめる。姉貴の想いを超えられるように。
「ハッタリは、利かないか。」
「え…?」
「こんなところで告白されて助かったぜ。誰にも聞かれる心配がないしな。…それだけ本気なら、オレは『はい』だぜ?」
「あ、姉貴、」
「言うな言うな。…探るようなこと言って悪かった。相手が本気なら断らないのは女の当然の甲斐性だぜ?」
「ありがとう。姉貴は優しいね。」
しばらく見つめ合って、どっちともなくもう一度キスした。
…二人でエリーがやるようなことのマネをしてるだけだからお互い舌が拙いね。『でも、イヤじゃないんでしょう?』ちょ…首突っ込むなって!
『ほら、キスっていうのはねぇ、どこにするのも一緒なんだよ?こうやって体液を入れ替えるように舐め取って…』
うひゃあ!?『私』いきなり体動かさないでよね。あう、上手すぎ、そんな風にやったら、私も…
「…ぷは。……顔赤い、なんだよこれ、蛇にでも習ったとか言うんじゃねぇだろうな?
ホントに、妹として見れなくなるじゃないか…」
「最高の褒め言葉だよ、姉貴。」
「……あー、もう。続きは家でするぞ!エリーたちを助けて帰るぞ!」
「…じゃあ、こうさせてよ。」
姉貴の左手を私の右手がごく自然にそっととる。
姉貴の利き手。ということは、あぁわかった。
「…言えよ。レイア。相手の言質をとらずに付き合った気でいるのを許すほどオレはチャラチャラしてないぜ?」
「え?じゃあ…姉貴、」
『「私の苗床になってよ。」』
「…え?」
383 ... sage 2014/04/11(金) 22:04:52.21 ID:boWbdjzz
ぐさり、と姉貴の脇腹に私の尾が突き刺さる。あぁ、姉貴の血が…ごめんね、でも、私は…姉貴のこと愛してるから。こうするしかなくて。
「な、レイ、ア…!?ちぃっ!」
あ…さすが姉貴。捕まえようと思ったのに。うまく逃げちゃった。でも無理だよ、もうそこの出入り口は『私』が固めて開かないようにしてるから。
「どこに行くつもりなの?姉貴。…私たちの家は今日からここなんだから。」
「ちっくしょう!開け!くそう!」
「開かないよ。開けるわけないよ。…姉貴がここにいるんだから。逃がすわけがない。」
「…!なんだよ、レイア…どうしちまったんだよ…あいつらに何されたんだ…!?」
「…私はね。変わったんだ。素直になったんだ。姉貴が好きだって気持ちに、ウソをつくのはもう嫌なんだ。」
「それとこれとは話が違うだろう!オレはお前をぶん殴りたくない。だから、お前がここを塞いでるってなら、さっさとここを開けろよ…!」
「だめだよ、姉貴が私の苗床…いや、つがいになるって言ってくれるまで、絶対に出さない。」
「くそっ…話が通じないか!お前が何考えてるか知らねぇが…邪魔するなら本当に、本当にぶん殴るからな!」
「いいよ。姉貴がイヤっていうなら、実力行使だね。…この巣の女王の胸を貸すよ。」
…
あぁ、姉貴の顔がいろんな表情をみせてる。そりゃあそうだよね。ずっと憎んでいた存在に私がなっちゃったんだからさ。
複眼の視界には姉さんの顔がいくつも見える。贅沢な気分。
あはは…その悲しそうな顔、怒ってる顔、恨めしそうな顔、覚悟を決めた顔、全部私のものにしたいんだ。だからわかってもらうよ、姉貴。
「てめぇ!この…大馬鹿野郎がーっ!」
寸前のところでかわした姉貴の蹴りが後ろの壁をへこませている。うはぁ、いつみてもすごい一撃だ。まともにくらったら死んでたかも。
『ちょ、ちょっと!?何あの馬鹿力!?あんなのと戦う気なの!?』あぁもう、分かってるって。さっさと済ませるから落ち着いて。
「…次は避けられると思うなよ?」
「大丈夫。次はないから。」
「はぁ?…あれ、な!?なんだこりゃ!?」
『私』の力を借りて、床をぬかるませる。そして固める。たったこれだけのことだけど、これで姉貴の足が床にちょっと埋まっちゃった。
もうこれで決着だ。足を固めてしまえば蹴り中心に戦う姉貴はもうまともに戦えないんだよね。
それに、そろそろ…
「う…ん!?身体が…?レイア…お前…!」
「あはは、ごめんね。さっきの尻尾から毒を出させてもらったよ。…これで姉貴は全然動けない。私の勝ちってことだね。」
『私』がいるおかげで尻尾から毒液が出せるようになったんだよね。前に私がくらったのと同じものが…さ。
床に足先が埋まった状態でうつぶせに姉貴が倒れる。あぁ、姉貴の表情が見たい。どんな絶望した顔をしてるんだろう。
『…結構な趣味ねぇ。』ひどいこと言うなぁ。だって、姉貴のいろんな顔、全部違った魅力があって素敵なんだもの。
「…毒、か。この痺れ、蜂の連中のやつか。…マジかよ。本当に、あいつらのお仲間入りしちまったんだな、レイア…
はぁ………殺せよ。最悪お前がこうなっちまったことはしょうがないとしても、
オレが蜂の女王のつがいなんて、まっぴらごめんだ。それに、たとえお前が何者になっても、妹に殺されるなら姉として本望だ。」
「またそんなこと言って…姉貴も素直になろうよ?姉貴は…もう戦いたくないんでしょう?…騎士団、辞めたいんでしょう?
…ねぇ、私のつがいになってよ?そうすれば、もう血を見なくてもいいんだよ?もう誰かを殺すことはしなくていいんだよ?
私はさ、もう竜の誇りなんて捨てたんだ。だって、もう体裁を気にして自分を縛りつけていることのバカバカしさに気付いたから。
だから…姉貴も、私みたいに、」
「…やめろよ、」
「…え?」
「オレの知ってるレイアは…誰よりも強く、賢くて、兄弟思いで、誰よりも高い志を持ってる、そんな女だ。
蜂の連中に何をされたかは知らないけどさ…そんなふざけたことを言うな。
それとも…お前はレイアの姿をしてる別人なのか?そうじゃないだろう?」
「わ、私は変わったんだ!姉貴に私の愛を届けるためにね!」
「…レイアはレイアだ。そこが揺らぐわけがないだろう。…だから問題なんだよ。
正直、蜂の女王というなら今すぐにでも殺してやりたいが…ダメだダメ、力で勝てなくてしかも見た目がお前じゃ…な。
ほら、止めを刺せよ、もうオレはレイアにとっちゃ敵だろ?
それに、オレは一瞬でもレイアを殺してしまいたいくらいに憎んでしまったそんなオレが許せない。
憎むのはお前じゃなくてお前をこうした蜂のやつらだっていうのにな。」
384 ... sage 2014/04/11(金) 22:05:39.49 ID:boWbdjzz
『ねぇ、これって現実逃避してるんじゃない?』うーん、そうっぽいね。完全に殻に閉じこもっちゃった感じ?
『そうだね。頭が整理つかなくて死んで逃げようって魂胆じゃない?』だ、ダメだそんなこと!私は、姉貴のことが大好きなのに、死にたいなんて!
『もう言葉じゃ説得できなさそうだし、体で説得してみたら?』え、それってどういうこと?
『あはは、分かってるくせに、私はわかるよ。』ふふ、バレたか。…まぁ、やるしかないわね。姉貴も、素直になってくれたらいいな…
『あはぁ、ゾクゾクしてきちゃった。』ごめん、それ私も。
「…ねぇ姉貴。」
数分ほどの沈黙があった。
あいもかわらず、ドラコは床に突っ伏したまま。そして、先ほどからその脇に立つレイアも位置も変わってはいない。
ただ一つ違うのはレイアの顔が上気していることだろうか。
…彼女は姉に隠れて音をたてないように静かに、だがすさまじく淫靡に自身を慰めていた。
別に、倒れた姉の姿に劣情を催したということでこのような行為に及んだわけではない。…もっとも、彼女にとってこの姉が欲望の対象であることは確かだが。
彼女は自身の膣にできるだけ奥まで手を突き入れ、『彼女』と物理的な交信を交わしていた。
『彼女』によって竜の持つ頑強なそれから蜂の持つ簡素で多機能なものへと置き換わった内臓の、最も象徴的な『彼女』の臓器の準備を始めていた。
そう、彼女が彼女でなくなってしまった由縁、それを引き出そうとしているのだ。
「…ん、ん…んんん!…あはぁ…出た出た。」
「おいっ!?オレの見えないところで何をしてるんだよ!」
「あ…今からね、姉貴に私の愛の結晶をプレゼントするんだ…あぅ、もう想像しただけでイっちゃいそう…!
…ふふ、姉貴を私が…くく…はぁ…最ッ高に楽しくなってきた……っ!」
うつぶせに倒れているドラコからは見えないが、彼女の股間には立派な一物がそそり立っていた。産卵管である。
身の危険を感じ騒いでいる姉を無視し、彼女はそのブヨブヨとした一物に手を添え、感度を確かめるように撫でている。
「ん!…ぁあ、いけないいけない、あんまり一人で気持ち良くなってもいけないよね。」
もう一方の手でドラコの尻に手を乗せる。そこから手を下ろして秘裂に手を伸ばすと、堅い鱗とは対照的に柔らかいきれいなピンク色の粘膜が見える。
「お、おい、レイア、まさかとは思うけど、そんな…はは、オレをどうするつもりだよ?」
「え、説明しないと分かんない?あ、分かってるけど認めたくないんだ。かわいいねぇ姉貴。」
その粘膜の空間へとそっと産卵管をあてがう。先ほどからフェロモンを吸い込んでしまっているドラコの身体は火照って熱くなっているようだ。
ぬるりとした感触を秘部に感じ、ドラコは考えたくもなかったレイアの思惑と何が『出た』のかを理解することになる。
「姉貴を私の愛で染めるんだよ。」
彼女は一瞬の微かな抵抗にドラコの純潔が散るのを感じ笑みを浮かべた。
385 ... sage 2014/04/11(金) 22:06:24.80 ID:boWbdjzz
「ひうっ!?レイア!おい、やめろっ、なにを…!」
「何って、セックスしてるんじゃない。ああっ、姉貴のアソコきもちいいね…キュンキュンしちゃうよ。」
あっけらかんと性行為そのものを口走るレイアにドラコの顔は火でも吹きそうなくらいに赤い。実際出そうと思えば口から火くらい出せるのだが。
しかしそんなことをしても背中にのしかかるレイアがどくこともなければ秘部にみっちりと差し込まれたモノが抜けることもない。
とにかく起き上がって今すぐにでもこの行為を止めさせようとするも、先ほどから肩を掴むレイアの手に体重がかかっており押しのけることができない。
床に押し付けられた状態でせめてできることは、挿入されてしまったレイアの産卵管をわずかな力を込めて締め付けることくらいしかない。
だが、その抵抗はかえってドラコに快感をもたらし自身を逆に追い込むことになってしまうのは性知識があるならば言うまでもない。
ドラコは義妹の手技によるそれを上回る快感を享受させられつつも理性でそれを無視し、節操ない発言をしたとレイアを咎めようと努める。
「せ、せ…っ!?そ、そんなはしたないことを口にするな!…っぐ、何だこの感覚…!痛いはず、なのに…!?」
「あはは、感じてるんだよ。大丈夫大丈夫、膜を破った痛みは感じないようにさせてもらってるから。」
ドラコは困惑していた。話に聞いた純潔を失う苦痛は心身ともに深刻なものであるはずなのに、ショックこそあれ気持ちとしては落ち着いているし痛みもない。
それは自身が散々吸い込んでしまったフェロモンと注入された毒による二重の催淫作用によるものであるのだが、それは今は知るよしもない。
ただ、今感じる理解不能な感覚に困惑する思いでいっぱいなのだ。
それが性感であるというならなおさらだ。苦痛が予想されていたところに快楽などありえないと思えるからだ。
しかしこの感覚はまさに自身を慰めているときに感じていたものと同質のものである。それをドラコは認めたくない一心だった。
自身の自分でも触れたこともない最奥の部分に侵入しているそれは忌まわしき仇の一族の特徴だと分かっているから。
「感じてるだと…!?ふ、ふざけるな、女同士で交わって快感を覚えるはずなんか…!」
「えー?そんなことはないよ?…肉欲は突っ込んでもらえさえすれば満たされるんだから。」
耳元まで顔を寄せ囁く妹の台詞にドラコは頭がどうにかなりそうな思いだった。
あれだけ姉思いで純粋で聡明で立派だった妹がこんな浅ましく猥らになってしまうとは。セックスならともかく肉欲とは、と。
なおのこと顔が真っ赤に染まる反応を見て、嗜虐心がくすぐられたらしくレイアはさらに気分が盛り上がっている様子だ。
そのせいか彼女は産卵管の先端から根元まで全体をドラコのヴァギナにさらに侵入させ、そのため彼女の股間とドラコの臀部は密着した状態になっている。
子宮口近くをぬるりとした産卵管が刺激し、一瞬喘いでしまいそうになったのを反射的に歯を食いしばって堪えたのがレイアから見えた。
その反応で彼女が姉の方も準備ができたようだと判断するには充分であった。
「な…!?……レイア…こんなハレンチな女になっちまったのか…そんな…」
「今までの私が無駄に清純すぎたんだよ、姉貴。…それじゃあ慣れてきたと思うから動くよ?」
ドラコは今の状況が夢であってほしいと願った。妹が敵に洗脳され自分を強姦し純潔を散らされたというのだからそう思わざるを得ないだろう。
特に想い人はいなかったが、それでもいつかめぐり会うはずの伴侶に捧げるはずの処女をまさか妹に捧げることになるとは思ってもみなかったのだった。
もともとレイアに同性愛の傾向があることは知っていたが、同性同士の愛とはこんな即物的なものでなくもっとプラトニックなものだと勝手に思っていた。
ちなみに、毎日を訓練と戦いに費やしてきたドラコの性知識は少なかった。
妹たちの喜ぶ顔が見られればそれで満足で欲求不満にはならなかった。それでもどうしても悶々として仕方ないときは義妹が処理してくれていた。
しかし、実の妹は姉への愛をこのような形で表現している。それはドラコには知識の外のことであり理解の外のことでひどく卑しく考えられるものであった。
自分に対するレイアの想いとは欲情だったのか。純潔を奪うことだったのか。…姉を自らの手で傷ものにし穢すことだったのか。
それはドラコにとっては受け入れがたいことだった。孤高の存在である竜の一族の姉妹愛の形が性欲を満たし合うなどという低俗なものであって良いはずがないから。
386 ... sage 2014/04/11(金) 22:07:08.94 ID:boWbdjzz
「ま、待ってくれ、レイア。本当に、これはお前自身が望むことなのか?
もし…その場の勢いとか、衝動に任せてこんなことをしたのなら、もうここでやめてくれ…!
オレは、レイアをこれ以上他人を汚すようなヤツにはしたくない!お前にはもっと、正々堂々といてほしいんだ…!頼む…!オレは、」
レイアが好きだから、オレはレイアの姉だから、と言いかけたところだったが、その言葉はレイアが腰を動かしたことに邪魔されて声にならなかった。
レイアは彼女の良心に訴えかけようとした姉の姿を鼻で笑うように口角をわずかに上げる。
彼女にとっての良心はこれまでの彼女や今組み敷いている姉が持つそれとはもう違うと未だにわからないのか。
彼女はドラコがレイアがレイアであることを信じ続けているということが滑稽で仕方がなく見えたのだった。
たしかに私は私だ。だが、私は『私』でもある。そして、『私』が望んでいるから実の姉であろうが欲望のままに犯すのだ。
だからこそ、この産卵管で純潔を破り、子宮までその甘美な締め付けを味わい、今こうして一方的に腰を振っているのだ。
「あのさ…姉貴は自分の立場を分かって話してないよね?
姉貴はさ、今は私の下にいるんだよ?『汚す』って?馬鹿言わないでよ、『情けをもらう』の間違いじゃないの?
私のつがいなんだよ姉貴は、分かる?姉貴はさ、私のモノなんだよ。私のモノだから私が思った通りに好きにしていいんだよ。」
「っひぃ!…っぁ、や、っく!やめ…って!」
「やめるわけがないじゃない。さっきから私が姉貴の言うことを聞いた?聞いてないでしょう。」
「だ…ってぇ!…んく、レ、イアの…ぅ!?ためぇっ、に言ってる、からっ…!」
彼女は自身を心配する声には聴く耳は持っていない。
そのうえで眼前の姉を人形のような扱いで組み敷いて犯しているのだ。
愛している、たしかに大好きな人物だがだからといって口を出されようがそれを気にする考えは毛頭ない。
それに口では彼女のためにと言っているが実際には犯されている現状から逃れようと必死なだけなのだ。
ドラコにとって初めての性行為の相手が今のレイアであることは最悪の人選である。
それは、彼女が肉親であることや仇の眷属に堕ちてしまったこと、それに同性であること。ドラコが嫌悪する全てが当てはまる相手であった。
故に、ドラコは彼女に必死で彼女に止めるように訴え、彼女は腰を振ることを今更になって中断することなどまったく考えていないのだ。
ドラコの絞り出すような嘆願はレイアの腰使いの一つ一つに阻まれ、否定され、却下されていく。
その動きは感じる部分を刺激してはいるが乱雑で、まさにレイア本人が快楽を貪るための動きをしていると言い切れる。
しかし、本当の性行為の経験のないドラコには力任せに抜き差しする摩擦の刺激だけですら許容量を大幅に上回っていた。
そのためしだいにその言葉から意味のある単語が減っていき、数分のうちにその声は喘ぎ声だけになってしまっていた。
一服盛られているところにきて感じたことのない快楽の奔流が押し寄せ、感覚神経が下腹部一点に集中してはち切れそうになっていたのだ。
そしてそれは膣や子宮に本能からの指示を与えることにつながる。相手の性を受け入れる準備、そして自らが官能の絶頂を迎え入れる準備をである。
その機微は『彼女』がすぐに察知した。
「っ、あっ!?うぁっ、っくひっ!っんんぁ!」
「…あはぁ、姉貴っ、イッちゃいそうなんだね!私もっ、そろそろイきそうだよ!
せっかくだしさ!一緒にイこうよ!ほら、卵、産むよ!姉貴のナカに!ほらっ!いく、いくよ!」
産むことに特化し発達した彼女の卵巣から小さな卵が何粒か放出され、それらが隊列をなして産卵管を通る。
ペニスを内側から擦るような感覚にレイアはなおのこと興奮し、ドラコはぷっくりと太さが増したその個所にギョッとした。
「待てよっ!抜いて、抜けって!腰を振るのを止めろっ!」
「やだぁ…!イクの、姉貴の膣内でイクのっ!あ、ひ、ふあああっ!!!」
「ダメ…ッ…んあふぁああぁっ!」
大きく腰を突き上げてズンと突くその勢いで産卵管が子宮口を押し開け未踏の最奥の中へと頭を突き入れる。
子宮周りの性感帯をまとめてなぞり上げるその衝撃的な官能に強固で頑なな精神が崩れさっていきドラコを絶頂へと導いていく。
そして、その刺激はレイアの方も限界に達し卵が産卵管の先端から姉の子宮へと注がれる。
プリプリというような音とともに自らの最も神聖な場所が他種族の卵に侵される感覚にドラコは倒錯的で破滅的なカタルシスを一瞬だけ得たのだった。
387 ... sage 2014/04/11(金) 22:09:41.83 ID:boWbdjzz
今夜も失礼しました。
この先は姉と妹を相手に頑張ってネチョらせたいですね、頑張ります
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